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7月21日。火曜日の夜。
猛暑が続いている。
建物の外に出た瞬間から、空気が肌にまとわりつくように重い。
電車に乗っても、冷房が効いているはずなのに、どこか体の芯が熱いままだ。
吊り革を握りしめ、眼鏡の奥で目を閉じていると、耳に入ってくるのは子供たちの笑い声と、明るい話し声。
タオルを首に巻いた学生や、ディズニーのバッグを持った家族連れが、楽しそうにしている。
その光景を視界の端で捉えてしまった瞬間、 「自分だけが、この猛暑の中で立ち続けている」という感覚が、ずしんと胸の奥に沈んでくる。
**猛暑の中で働くこと自体が、すでにかなりの負荷だ。
そこに「夏休みを満喫している誰か」の姿が重なると、さらに消耗が加速する。**
学校が休みの子供たち、有給を取って遠出した人たち、涼しい場所で時間を潰している人たち。
その一方で、私たちは同じ夏の中で、変わらないルーティンを繰り返している。
その対比が、無意識に自分を追い詰めてしまう。
「みんなは涼しいところで休んでいるのに」
「この暑さの中で、まだ働き続けなければ」
そんな思考が、疲れた頭の中で勝手に増殖していく。
だからこそ、この真夏の夜に執行すべきディシプリンは、ひとつだ。
「夏休みを、視界から完全に消すこと。」
他人の自由を、わざわざ自分の中に取り込む必要はない。
子供たちの笑い声も、家族連れの明るい顔も、SNSに流れてくる「夏らしい過ごし方」も、 今夜はすべて、視界の外に置いておく。
それは、他人の幸せを否定することではない。
ただ、猛暑の中で削られている自分に、これ以上余計な情報を入れないための、静かな遮断だ。
比較をやめ、情報を遮断し、 「自分は今、この暑さの中を生き延びている」という事実だけを、手元に残す。
それが、この夏をどうにかやり過ごすための、最も現実的な防衛策になる。
あきらの一人ディシプリン(規律・訓練)は、 猛暑の通勤電車で、夏休みの光景を視界から消し、ただ立ち続けているあなたを、心から肯定します。
あきら
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